実はテニスにおいてボールは良く見ない方が良い。研究で明らかになった嘘のアドバイス

フレームショットが多い人に対して「ボールをよく見ろ!」というアドバイスがしばしばされます。

しかしこのアドバイスが、実は競技力を下げるという事実が研究で明らかになっています。

本記事ではスポーツ心理学・生理学的観点からこのボールを見る行為についてまとめてみました。

人は2種類の見方を使い分けている

中心視と周辺視について

人は普段2種類の視野を使い分けています。具体的には中心視野と、周辺視野というものです。

ある対象をじっと集中して見つめる際の視覚情報を中心視野。全体を満遍なく俯瞰している状態を周辺視野と呼んでいます。

車の運転時には周辺視を使っている

免許を取ってからしばらく車に乗ったことで、車の運転に慣れてきたと感じることがあるでしょう。

これは操作に慣れたというだけでなく、目の前の車にほとんど気を取られていた状態から、信号・歩行者等の全体像が見えるように変化したからという事でもあります。

道路状況の全体が満遍なく見れることで、ブレーキの踏むタイミングを早めたり、踏む回数・時間を減らしたり出来るようになったと感じるでしょう。

中心視野は動作スピードが落ちる

実は先ほどの運転の例は、科学的に証明できるのです。

無意識に全体を見れるようになることで、道路情報を多く吸収出来ます。また急ブレーキが必要になった際にも周辺視野状態の方が素早く行動できるのです。

逆を言うと、ある対象を。意識的に見続ける事は反応を遅くし、動いているものに対しての対応が遅くなります。

アフォーダンスを活用する

アフォーダンスとは

心理学的に適切な行為を自然に導くものと言われています。言い換えるならば、競技において必要な動作を確実に素早く行う事とも言えます。

ゾーンと呼ばれる雑念無く、集中してプレーできる状態がテニスにおける至高の状態と言えますが、アフォーダンスはまさにそのゾーンに近い内容を指します。

アフォーダンス実現のために

やる事全てが上手くいくような感覚に近いゾーンの状態は、まさに周辺視野時の特徴と関係があります。

逆説的に、自ら周辺視野状態を起こすことでゾーンに入りやすくなり、競技レベルが上がるのではないでしょうか?

ボールをしっかり目で追い続けるよりも、ボール位置を認識するくらいの感覚でテニスするのがアフォーダンス実現のポイントでしょう。

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