全豪オープン2019 プロのペイントジョブ多すぎ問題

錦織選手が激闘を制し3回戦へ、大坂なおみ選手も危なげなく3回戦へ足を進める全豪オープン2019。

今大会は好カードが多く試合内容も競ったゲームが多いです。選手の試合結果と試合風景がSNSでも拡散されます。

そうなるとメーカー側もコントロール仕切れない情報が不意に目に出来てしまうのも、面白さのひとつです。

本記事はプロストックについての紹介と、プロの実際の使用ラケットについて考察していきます!

そもそもプロのラケットとは??

昨今、誰々はペイントジョブだという話が有名になってきています。特にヘッド・バボラあたりがグロメットから判断できる分顕著に確認できます。

この際なのではっきり言及しておくと、世界で100位内入るような選手で全くの市販品を使っている選手はほぼいません。メーカーが市販品の工場とは異なる別の工場・外注先でプロ専用のフレームを作り、仕上げを行っています。

これらの特別仕様品が総じてプロストックと呼ばれています。

一方で、トッププロ自身が契約しているメーカーのプロストックではなく、過去に契約していた等のメーカーのモデルを使っているケースがあります。

これらをあたかも現在の契約メーカー品のように塗装して作られたラケットをペイントジョブと呼んでいます。

全豪2019で目立つバボラのプロストック

 

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バボラのトッププロのグロメットがここぞとばかりに違います。

インスタの公式アカウントでこれは…と管理体制を疑います。

 

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👀’s on the 🏆 @carowozniacki —> R3 ⠀⠀⠀⠀ #PlayToBeWild #AusOpen

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ちなみにピュアドラもアエロも下記点のグロメット部は同一品です。そのためこのグロメットの違いよりプロ仕様品と市販品が違うことが一目でわかります。

自分が確認できた有名プロは、ほぼ全員旧バボラのウーファーグロメットを使っています。

下記のようなグロメットです。

バボラ ウーファーグロメット ペイントジョブ

今後のラケット事情への展望

市販品で十分に打ちやすいモデルは存在します。また個人的にはそれで十二分満足出来ます。

しかしながらメーカーサイドが市販品と異なるものをいかにもプロ仕様モデルとして売ることに違和感を感じます。

プロストックモデルは市販品よりも性能を上げるために接着剤やウレタンを極限まで減らしています。

そのため打球感が柔らかくなったり、しなるのにボールが飛んでくれたりします。相反する性能を同時に抱えることが可能になります。

その代償として強度が落ち、折れやすいというデメリットが生まれます。

※プロがすごいパワーがあるから折れるのではなく、そもそも折れやすくなっている

もし市場にプロストック品をメーカーが本格参入させるとしたら、製造コストが上がるため現在の市販品より高くし、一切の保証をつけないという事をする必要が出てくるでしょう。

それでもずっと偽り続けながら、プロ仕様モデルを買わせる方が罪なような気がします。

素晴らしい試合に目を向けるのも十分面白いですが、テニス業界はこんな事情も孕んでいるんだなと思いながらテニス観戦が出来ると尚楽しめる事でしょう。

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3 COMMENTS

かわの

ご指摘ありがとうございます!
確かにTWで売られていますね(^^;;

適切な例を他のツイートから探してみます!
また間違いがありましたら是非とも教えてください!
ありがとうございました!!

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