テニスというスポーツはその日のコンディションで簡単に調子が変わってしまう難しいスポーツです。だからこそトッププロは、変化に対応するために試合会場に10本近くのラケットを持ち込みます。
しかしながら我々アマチュアはそんな本数のラケットを揃えることなど非現実的です。また切れもしないのに2.3週間でガットを張り替えるのに抵抗があるはず。
そこで、今回の記事では誰しもがラケットを買ったときについている「アレ」を使って、自分の調子にラケットをアジャストさせる方法をご紹介します!
テニスラケット グリップバンド 活用
本記事で度紹介するのは大体のラケットに付属されているこいつ、グリップバンドを使います!
ちなみにウイルソンとヘッドにはついていないので、別の使っていないラケットから取り外してかばんに忍ばせておくことをお勧めします!
グリップバンドの使い方
正しいグリップバンドの使い方は、グリップテープの上にかぶせてグリップがほどけないようにするというものです。しかしながら今回は、このグリップバンドの着脱でスイング感覚を変えることが出来るという事をご紹介します。
まず気になるグリップバンドの重さですが、画像のバボラの物が約3g程度です。旧バボラの薄いタイプやヨネックスの付属品は約2g程度、スリクソンの物は約4g程度あります。
3gとか4gとか聞いてもピンとこないために補足ですが、市販のH型バランサーがひとつで3gあります。
一見、役に立っているかどうかわからなかったゴムバンドが3gあったと知ったときにかなり驚きました(笑)
ちなみにこのH型のバランサーは、フレームのサイドに張ったりトップに張ったりすることがメジャーですが、フレームサイドに張る際は最低でも2枚使わなければなりません。しかしフレームに6g追加するという事、長さあたりの比重が重いという事によりラケットの重心が偏りすぎる感覚になりやすいです。
そのためフレームに鉛を貼りたいカスタマイズ上級者は、切り貼りできるリードテープを使っています。というより、上級者じゃなくとも重りを張るならこちらのリードテープタイプを使いましょう。
グリップバンド着脱による 調整方法
シンプルに外せば3g前後軽くなるし、付ければ重くなります。
たかが3gと思うことなかれ!最近のテニスラケットの設計において、軽量化というの非常に大きなテーマです。この軽量化を実現するにあたって各社、素材やラケットの重量バランスを日々いじくり研究しているのです。
わかりやすいのが、ヘッドのグラフィンXTという2014年頃からのラケットから搭載始めたテクノロジーです。
概要をざっくりと説明します。従来のフレーム組成素材のカーボンより強いグラフィンという材料をフレームに用いることで、重利より頑丈なラケットを作ることが出来ました。ただ今回は強度を上げるのではなくラケットの軽量化のために、使用分量を減らすことで同強度軽量化が達成できました。このテクノロジーのことをグラフィンXTと呼んでいます。
また、このグラフィンを強度が必要なシャフト周りに使うことで、ラケットに使える重量をラケットヘッドとグリップ部に集中させる事が出来るようになりました。そのため振りぬきやすいのにパワーも出せるという革新的な設計になっています。
要するに何が言いたいかというと、ヘッドはすごい苦労を掛けて重量をヘッド部とグリップ部に分散させているのに、
仕事をしているかしていないのかよくわからないグリップバンドが、無意識に自分たちの感覚を邪魔している可能性が高いのです(笑)
グリップバンド着脱によるメリット
ただグリップバンドを付けることは悪ではありません。むしろプラスに作用している可能性もあります。そのため、着脱した時にどのような変化になるのかを記載しますので、ご参考にしてください!
グリップバンドを【付ける】メリット
- 手元が重くなり取り回しが安定する
- 軌道が抑えられるようになる
- やや振動がマイルドになる
グリップバンドを【外す】メリット
- 振りぬきやすくなる
- 軌道を上げやすくなる
- 球がのびる(気がする?)
たかが3gですが、利き手を支店としたスイングを行う際には少なからずスイングに影響する部分に重量があります。しかもグリップバンドがついている局所的な位置のみ3g重くなるので、違和感を感じてもおかしくないのです。
【参考】プロの着脱状況
ちなみに5.6年前から注目してプロの画像を見ているのですが、付けている選手はごく稀にしか見た記憶がありません。ちなみに有名な以下3選手も付けていません。意識してるかはわかりませんが(笑)
選手の振動止の使用状況を気にするのも面白いですが、このグリップバンドの有無の確認もなかなか面白いです。自分は試合の時にもその日のボール感覚やコートの球足に合わせて着脱しています。変態ですかね(笑)
2個以上つけるのは、途端に取り回しが悪くなるのでお勧めしません。次回練習時に着脱して遊んでみてください!
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