テニス競技の大きな特徴のひとつがサーフェス
コートが変わるとバウンドや球足が変わるのでボールばかりに目が向いてしまいます
しかしながらパフォーマンスの安定化にもシューズ性能に注意することが必要です
本記事ではシューズの重要性を中心に、用途別に2足用意した方が良い理由についてまとめてみました!
目次
【要約】テニスシューズの使い分け
- 前後左右のブレの設計がされている
- ソールで摩擦係数をコントロールする
- オムニ用だけはこだわろう!
ぺんてぃ
用途に合った作り方をされているからランシューでテニスは危険だよ!
テニスシューズの役割とは?
ケガを防ぐ
テニスシューズに最も求められる性能は”ケガ防止”
ランニングや他球技に比べて、テニスは切り返しが多い種目になります
テニスにおける下肢のケガの多くが、左右に振られた時の切り替えし時に起こる足関節内反捻挫によって発生します
テニスシューズは足首の急激な内反を防ぐ(外側の靭帯を伸ばさない)ために、サイドパーツで横ぶれに強くなっています
パフォーマンスを上げる
ケガの防止に加え、それぞれのコートで最適な距離でボールを打球したり、素早くストップ&ゴーが再現出来るように各モデルでグリップ力を調整します
滑りやすいコートでは極力足裏とコートとの設置面積を少なくすることでグリップ力を生み出し、一方ハードコートやカーペットコートではコート自体のグリップ力を使って止まれるようフラット気味な足裏設計を用いります
軽さやクッション性と同じくらい、グリップ力がシューズ選びのポイント!
サーフェス毎に使い分ける必要性
日本の主流はオムニ
海外では珍しい砂入り人工芝(通称オムニ)でのプレーが多い日本
オムニはバウンドが低く、球足が遅くなりやすいコートでラリーが長くなりやすいのが特徴です
芝が深いオムニだとボールの球足が速く感じられ、砂が多いとイレギュラーが増えたり球足が遅くなりやすい傾向にあります
オムニ用のソールパターン
オムニ用の靴にはドットパターンと言う点状の突起が数多く設置されています
オムニコートは砂だけでなく芝も噛むような設計にしなければならないため、他のコート用には見られないドットパターンが採用されています
オムニコートでプレーされる方はこのドットの数が多くて、一個当たりの凸の深さが大きい物を選ぶと良いです
オールコート用のアウトソール
一方でオールコート用のソールの大部分がヘリンボーンパターンと呼ばれる、波線が敷き詰められたアウトソールを採用
クレーコート用は全面ヘリンボーンパターンの物が多いです
平らで硬い地面に対してはグリップ力・耐久性の真価を発揮するとバスケットボールで実績を得て、他競技に広まったという話があります
柔らかい土を掴んだり、硬い地面をきゅっと止まるにはヘリンボーンパターンが最適です
オムニでオールコート用は×!
一歩目が出ない・適切な位置で止まれないといった足元を取られる問題は、プレーのパフォーマンスを著しく下げます
草トーやジュニアの大会の多くはオムニコートでの開催なので、1足はオムニ用の靴を用意する必要があります
その上で、ハードコートでもプレーをされる方は追加でオールコート用の靴を選びましょう
大学生の大会やジュニアの大きな大会はハードで行う事も多いので、学生は2種類あると安心できます
オムニ用ならオムニテレイン!!
競技用の靴は数多く出ていますし、デザインもかっこいいのでそれらを履くのももちろん良いと思います
ただほとんどのオムニクレー用の靴のアウトソールは浅く、すぐにすり減って無くなってしまうトラブルが起きがち
※実際につるつる滑っているジュニアをよく見かけます
適切なカバーリング能力を、長期にわたって維持させてくれるのはアウトソールが深いというのが絶対条件
そのためオムニ・クレー用ではなく唯一のオムニ専用シューズを自分は好んで履いています
オムニ専用シューズって知ってる?強い人はオムニテレインを履いている!靴を使い分けて快適なテニスを!
オムニならオムニクレー用、ハードならオールコート用をきちんと履いてあげることで、想像以上にグリップ力に助けられることが実感できます
競技レベルが上がれば上がるほどシューズに対する重要性は高まります
知らず知らずパフォーマンスを落とすことがないように、靴にはこだわっていきましょう
いつも楽しく記事わ読ませていただいてます。
僕個人はNIKEのzoom vaporシリーズのオールコート用を履いてるんですが、シリーズが9.5からXになってソールパターンが変わってオムニでもしっかり止まるようになって感動した覚えがあります。
ありがとうございます(^^)
もしよければどんな風に変わった?か教えて頂いても良いですか!?
ズームヴェイパー9.5のオールコート用をオムニで使うと滑り過ぎてアングルに打たれると戻れないことがあったんで同じモデルのクレー用を使ってたんですが、ソールが爪先から踵まで繋がっている分固くなってしまってプレーに影響があったんです。
でも、Xになるとコートに入って歩いた感じから何か違ってしっかり地面を掴んでくれる感じがあって、使い出すと前のモデルより止まるので慣れない内は逆につまづきそうになるという(笑)
個人的な感覚だと先ほどお話ししたクレー用よりも止まってくれる感じでした。
多分ソールが前モデルは昔からのオールコート用のソールっぽく、今モデルは溝が独特で曲線に彫ってある影響かな?と思います。
でもなんだかこの前紹介されてたオムニテレインのソールと共通するような部分も感じます。
詳しいインプレありがとうございます!
本当に別物なんだなって感じが伝わってきました(^^)
オールコートと言いながらもグリップ力を増やすための材質変更やヘリンボーンパターンの改良があったのが影響してそうですね!
海外のクレーモデルはヘリンボーンパターンが多いのですが、その中でもズームヴァイパーは優位性があるのかもしれませんね!勉強になります!!